医療用麻薬は、がんの痛みや慢性的な痛み(治癒するのに時間がかかっている痛み、又は進行性のがん以外の痛み。整形外科疾患や術後の痛みなどがあります。)にとても有効な薬です。使う量に上限がないので、痛みの強さに応じて薬を増やしていくことが可能です。しかし、麻薬中毒のイメージから、医療用麻薬を敬遠され、痛みを我慢して過ごしている方も少なくありません。

医療用麻薬は痛みがある状態で用法用量、医師の指示通り使用すれば中毒にならないことが分かっています。
また副作用(吐き気、便秘など)に対しても、様々な薬や対処法が開発され、十分に対応できるようになっています。また、医療用麻薬の種類も増えたことから、一人ひとりの痛みに応じた薬を使用できるようになっています。

痛みに対して効果の高い医療用麻薬ですが、健常な方に使用されると中毒になる可能性があります。不要になった場合は他の人に譲ったり、自宅のゴミ箱へ捨てることなく、お近くの医療機関へお返し下さい。

参照:http://www.kanwacare.net/kanwacare/point04.php