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にじいろ薬局 鼻の症状④
更新日:2024年07月01日
梅雨明けが待ち遠しい季節ですね
そろそろ本格的な暑さが始まります。この時期は梅雨前線の活動が活発になり、集中豪雨が発生しやすいですね。今一度、熱中症対策や防災対策を確認してみませんか!
今月ご紹介する症状はよくある症状かもしれませんが、あまり長引くような時は医療機関の受診をお勧めします。思いがけない病気が隠れている可能性があります。
鼻血が出る
鼻の粘膜はもともと毛細血管が豊富で、しばしば、特に原因もなく出血することがありますし、軽微な外傷でも鼻を何かにぶつけたときに出血します。また持病で、血圧が高い、血液をサラサラにする薬を服用していると小さな傷でも止まりづらくなります。鼻の病気が隠れていることもあり、上顎がんなどの腫瘍があると鼻血を出すことがあります。いわゆる血管腫は良性の腫瘍ですが若い人に多く、若年性血管腫と言われます。鼻血が続くときには一度耳鼻咽喉科医の診察を受けてください。
鼻がくさい
「鼻がくさい、におう」「ドロっとした鼻水が出る(ネギっぱな)」など、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。一昔前は「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばれていた、いわゆる慢性副鼻腔炎が疑われる症状です。「サラサラした鼻水が出る(水っぱな)」「くしゃみや目の痒みがある」という症状のアレルギー性鼻炎とは違い、細菌やカビ、ウイルスによる感染が主な原因です。ただ慢性副鼻腔炎のなかには、白血球の仲間で好酸球が関連する難治性の好酸球性副鼻腔炎、「うえの歯の虫歯、歯根の炎症」が原因となる歯性上顎洞炎、がんなどの腫瘍により鼻水が出しづらく副鼻腔炎を生じる場合、免疫に関係する病気(ANCA関連血管炎)の可能性もありますので症状が長引く場合は耳鼻咽喉科医に相談しましょう。
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科統計部外科学会HPより引用(https://www.jibika.or.jp/)