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長砂店ブログ 貧血
更新日:2023年05月01日
貧血になると血液中の赤血球やその中に含まれるヘモグロビンが減少するために体が酸素不足になり、ふらつき、動悸、息切れ、倦怠感、頭痛、爪の異常などさまざまな症状が起こります。一般的に、血液中ヘモグロビン濃度が男性13.0g/dl以下、女性12.0g/dl以下、80歳以上では11.0g/dl以下の時貧血と診断されます。女性に多く、日本人女性の約10人に1人が貧血といわれています。
貧血の原因として
- 少食・偏食やダイエットによる良質なたんぱく質、鉄分、ビタミンC不足
- 妊娠、出産、授乳による母体の鉄分不足
- 生理による出血
- 疾患が原因となる出血 などがあげられます。
貧血の中で一番多く見られるのが鉄欠乏性貧血、貧血全体の60%~80%を占めています。鉄欠乏性貧血は食事との関わりが大きく、まず食生活の見直しをすることが大事です。
鉄分は、肉類に多く含まれるヘム鉄と野菜や豆類に多く含まれる非ヘム鉄とに分けられます。ヘム鉄も非ヘム鉄も食事に含まれる量がすべて吸収されるわけではなく、吸収率はそれぞれ10〜20%、1~6%です。鉄分を効率良く摂取するには(1)ヘム鉄をとるようにする、(2)非ヘム鉄をとるときは、鉄分の吸収を助けるブロッコリー、いちご、グレープフルーツなどのビタミンCやクエン酸を一緒にとることが大切です。
また、赤血球の合成にはビタミンB12や葉酸も必要となります。
ビタミンは殆ど体内では作ることが出来ませんので、毎日、動物性食品・植物性食品をバランス良くとることが必要なのです。
食事療法は、長く続けてはじめて効果が出ますので日ごろから注意しましょう。
ひどい貧血の時は、食事以外の病気が潜んでいることがあります。
たかが貧血と軽く見ないで、きちんと医師の診断を受けましょう。