寒い冬は心筋梗塞による心停止が増加することをご存じですか？心筋梗塞は、心臓の血管（冠動脈）が閉塞するためにおこり、心臓の機能が急激に低下したり、重度の不整脈を合併することで突然死をきたす原因となります。

暖かい部屋から寒い屋外や浴室などに移動する際の温度差による血圧の急激な変動は、心臓の負担を増やし、心筋梗塞を起こしやすくなるので注意が必要です。（ヒートショック）

＜冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき１０か条＞

• 冬場は脱衣所と浴室を暖かくしておく。
• 風呂の温度は38～40℃と低めに設定。（熱い湯（42～43℃）は血圧が高くなり危険です。）
• 入浴時間は短めに。
• 入浴前後にコップ1杯の水分を補給する。
• 高齢者や心臓病の方が入浴中は家族が声かけチェック。
• 入浴前にアルコールは飲まない。
• 収縮期血圧が180㎜Hg以上または拡張期血圧が110㎜Hg以上の場合は入浴を控える。
• 早朝起床時はコップ1杯の水を補給する。（睡眠中の発汗で血液が濃縮しています。）
• 寒い野外に出る時は、防寒着、マフラー、帽子、手袋などを着用し、寒さを調節。
• タバコを吸う方は禁煙をしましょう。

冬場は心筋梗塞による心停止が増加｜プレスリリース｜広報活動｜国立循環器病研究センター