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長砂店ブログ 過敏性腸症候群(IBS)
更新日:2025年03月01日

過敏性腸症候群とは、腸(大腸、小腸)に炎症や潰瘍などの異常が見られないのに日常的に腹痛や下痢や便秘などの便通異常を繰り返す疾患です。明確な原因は分かっていませんが日本人の10%程度が悩んでいるといわれ、20代の女性や40代の働き盛りの男性に多く、不安や緊張やストレスを感じやすい状況で発症しやすいと報告されています。(転職、会議、引越し、試験、電車通勤など)
- 過敏性腸症候群のタイプ
大きく3つに分けられます。
【下痢型】突然の激しい腹痛後に下痢になる。何度もトイレに行く。
【便秘型】腹痛や腹部の不快感をともなう慢性的な便秘。コロコロとした硬い便。女性に多い。
【混合型】下痢と便秘を繰り返す。腹部膨満感、吐き気、おならなどを伴う場合がある。
- 過敏性腸症候群の原因は?
《過度なストレス》
真面目な方や繊細な方が発症しやすく、人間関係の強いストレスや環境の変化と関係があります。自律神経のバランスが崩れやすくなり腸の運動異常や知覚過敏が生じて腹痛、膨満感が現れます。
《不規則な生活》
生活習慣とも大きな関わりがあるといわれています。栄養バランスの偏った食事、運動不足、睡眠不足、喫煙などがあります。
- 過敏性腸症候群の治療について
《ストレスの解消》
ストレスを溜めないように睡眠・休息をしっかり取り、趣味の時間を大切にし、自分に合った解消方法を見つけましょう。
《適度な運動》
適度な運動を継続することで気分をリフレッシュすることが出来て、肥満防止にもなります。工夫して運動量を増やしましょう。
《食事療法》
栄養バランスの良い規則正しい食生活を心がけましょう。就寝前の食事や脂っこい食事、暴飲暴食を避けましょう。香辛料や炭酸飲料などの刺激物の取り過ぎにも注意しましょう。
《薬物療法》
症状のタイプに合わせて治療を行っていきます。腸内細菌の乱れを整える薬、腸の運動機能を調節する薬、腹痛を抑える薬、便の水分調節をする薬、下剤など。
過敏性腸症候群は生命に影響のない疾患ですが、ストレス社会の現代において悩んでいる人は少なくありません。生活の質(QOL)に影響するため取組みが大切です。症状緩和のために生活習慣と食生活を見直しましょう。症状が改善しない時は早めに診察を受けましょう。