12月に入りいよいよ気忙しい頃となりました。

大掃除に新年を迎える準備、やることリストはいっぱいです。

昨今、実際に飾る方は少ないかもしれませんが、大きなお餅に黄色い橙、串柿に昆布そして「ウラジロ」が飾られた鏡餅はどなたもご存知でしょう。

さて、このウラジロ、群生している様子から先祖の霊魂が宿ると考えられたり、葉が左右向き合ってのび、また葉の裏が白いことから夫婦円満、長寿の象徴とされています。

悪霊を払うというといわれから、あの徳川家康公の甲冑の前立てに用いられたそうです。そのご利益かどうかはわかりませんが、事実家康はとても長生きしていますね。

このように、古くから吉祥の植物とされているウラジロですが、日干しして煎じることで利尿剤として用いられるなど、薬用としての効能もあります。

何気なく飾るお正月の縁起物ですが、それぞれに色々ないわれがあり、とても興味深いものです。

家族や大切な人の健康や安寧を願う想いは、いつの時代も同じですね。

どうぞ、皆様が身も心もお健やかに新しい年を迎えられますようにお祈りいたします。