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にじいろ薬局 副鼻腔炎
更新日:2022年12月01日
12月になると、街は一気にクリスマスムードに包まれますね。その後は大掃除や迎春準備、何かと慌ただしい季節です。この時期は風邪にかかる方も増えてきますが、風邪が原因で悪化する可能性のあるこの病気をご紹介します。
今月は副鼻腔炎です。
鼻(鼻腔)の周りには「副鼻腔(ふくびくう)」と呼ばれる4つの空間(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)があります。この空間内で炎症が起きている状態を「副鼻腔炎」といい、以前は「蓄膿症(ちくのうしょう)」という呼ばれ方もしていました。急性期では鼻づまり、ドロっとした匂いのする鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などの症状を認めます。これらの症状が一段落したあとも、なかなかすっきりしないという場合には炎症が慢性化している可能性があります。鼻づまり、粘性の鼻汁、頭重感、匂いがしないなどの症状が続く場合は要注意です。耳鼻咽喉科を受診してください。副鼻腔炎は鼻内視鏡やレントゲン、CT検査をしないと詳しい診断ができません。慢性化した場合の治療方法は抗菌薬を通常の半分の量で長期間服用するマクロライド少量長期療法やネブライザー療法を行います。それでも治らない時には手術加療が内視鏡を用いて行われています。近年では好酸球が局所に多く出現する好酸球性副鼻腔炎が増加傾向にあります。好酸球性副鼻腔炎は難治性で従来の治療が効きにくく、ステロイドを中心とした治療が有効です。喘息を合併したり、匂いがしない、あるいはわかりにくいという症状があったり、鼻茸を伴うことが特徴です。鼻の症状(特に長引く)が気になる場合はまずは耳鼻咽喉科受診を!
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 (jibika.or.jp)ホームページより