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中野店ブログ 薬よもやま話8

更新日:2024年11月01日

今回は葉酸について

 

葉酸とは

葉酸は水溶性ビタミンでビタミンB群に属します。植物の葉に多く含まれ、黄色結晶で光や熱に不安定な物質です。ビタミンB12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」といわれています。

 

葉酸の働き

葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。また、代謝に関与しており、DNARNAなどの核酸やタンパク質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。葉酸は細胞の分裂や成熟を左右するため、特に胎児にとっては重要な栄養成分であるといえます。妊婦が葉酸を十分に摂取することで、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。

また、ビタミンB12と葉酸が、動脈硬化の危険因子と考えられているホモシステインを、メチオニンに変換する反応を助けることが示唆されています。メチオニンは血中のコレステロール値を低下させる可能性があると考えられています。ビタミンB12や葉酸の摂取が、虚血性心疾患の予防に効果があるのでは?と期待されています。

 

葉酸の摂取 

 葉酸が多く含まれている食べ物は、ほうれん草、モロヘイヤ、アスパラガス、ブロッコリー、枝豆、イチゴなどです。通常の生活では、日本人の平均的な摂取状況は十分だといわれています。ただ、妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、必要な量が普段の役2倍となります。

 

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